4人の首相を輩出した自民党の名門派閥「宏池会」は今年、創立60年を迎えた。平成24年12月に発足した第2次安倍晋三内閣以降、一貫して外相を務めてきた自民党宏池会(岸田派)の岸田文雄会長(60)が8月3日の内閣改造・党役員人事で政調会長に就任した。

外相在任1682日は戦後歴代2位で、吉田茂元首相(1878〜1967)の1909日には及ばないが、連続在任としては戦前も含め1位の長さだった。

安倍外交を支えてきた岸田氏は今回の改造で最後まで去就が取り沙汰された。実は改造直前、党要職への意欲を示すような発言をしていた。7月23日、神戸市内の講演で、こう語っていた。

「日本では7人に1人の子供が貧困の状況にあると指摘されている。所得の格差によって教育の格差が生じ、さらに所得の格差に拍車をかける。不透明な時代にあって考えていくことの一つとして、持続可能性も一つのキーワードではないかと思っている」

外相の岸田氏が内政の課題について言及することは珍しい。すでにこの時点で政調会長就任を意識していたのかもしれない。

講演では、もう一つ興味深い発言があった。外相の成果として筆頭に日韓合意を挙げたのだ。

慰安婦問題の最終解決を確認した日韓合意は、27年12月28日に岸田氏がソウルを訪れ、韓国の尹炳世外相(当時)との共同記者発表で表明した。

韓国政府が元慰安婦の支援のための財団を設立し、そこに日本政府が資金を拠出し、日韓両政府が協力して全ての元慰安婦の名誉と尊厳の回復、心の傷の癒やしのための事業を行うことに合意した。

その上で慰安婦問題が最終的かつ不可逆的に解決されることを確認し、日韓両政府が今後、国際社会で慰安婦問題について互いに非難、批判することを控えることで一致した。この合意を主導したのが岸田氏だった。

日韓間で長年の懸案だった問題に終止符を打ち、韓国政府に「国際公約」を結ばせたのは大きな意義があった。

その後、日本政府は財団に10億円を拠出した。しかし、韓国内からいまだに「日本は反省していない」などの批判が出ており、文在寅大統領(64)でさえ「国民の大多数が心情的に合意を受け入れられないのが現実だ」と主張している。

日韓合意を実現した岸田氏に対しても「日本のお金をだまし取られただけだ」との非難がある。

しかし、これは筋違いだ。合意を誠実に履行していないのは韓国であり、慰安婦問題の再考を示唆する文大統領が国際公約を順守する姿勢を欠いているにすぎない。批判されるべきはルールを守らない韓国であり、韓国は甘んじて「約束を守らない国」との烙印を押されるだけのことだ。

日本外交に汚点残した宏池会

《池田勇人元首相(1899〜1965)が創設した宏池会の名前は、中国・後漢時代の学者、馬融の句にあった「宏池に臨む」との一節から、池田氏と交友があった陽明学者の安岡正篤氏が命名した。「綽綽たる余裕を示す」との意味がある。

「宏池」は大きな池の意味だが、創設者の池田氏の名前から1字とったとも言われる》

岸田氏と日韓合意には、深い因縁がある。そもそも慰安婦問題を政治課題としたのは日本側、しかも宏池会に連なる岸田氏の先輩たちだった。

宏池会会長だった宮沢喜一首相(1919〜2007)当時の4年1月13日、「宏池会のプリンス」と呼ばれ、後に会長に就いた当時の加藤紘一官房長官(1939〜2016)は記者会見で、慰安婦問題について十分な調査も行わずに旧日本軍の関与を認め、「おわびと反省」を表明した。

これには伏線があった。宮沢政権発足間もない3年12月、慰安婦だったという韓国人女性が日本政府を相手取り、謝罪と損害賠償を求める訴訟を起こした。

呼応するように4年1月11日、朝日新聞は1面に防衛研究所の資料で慰安婦に「軍の関与」があったことが分かったとの記事を掲載し、「強制連行」された慰安婦もいたと書いた。

加藤氏の発言は朝日記事の2日後だった。そして加藤発言の3日後に宮沢首相は訪韓し、当時の盧泰愚大統領との会談などで8回も謝罪した。

http://www.sankei.com/premium/news/170824/prm1708240007-n1.html

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統制のための善意の「軍の関与」はあったとしても、「強制連行」の証拠はなかった。それなのに宮沢首相と加藤氏は謝罪した。

韓国に対する政治的打算のために証拠のない事実を謝罪していたことは、安倍政権下の26年6月に政府がまとめた検証でも明らかにされている。同年8月、朝日新聞は「強制連行」説の基となった故吉田清治氏の証言記事などを取り消した。

しかし、当時の謝罪外交はなお続いた。加藤氏は4年7月6日に発表した談話で再び「おわびと反省」を表明した。

加藤氏の後を継いで官房長官に就任したのが宏池会に所属していた河野洋平元衆院議長(80)だ。河野氏もまた5年8月4日、慰安婦問題に関する「河野談話」を発表した。

慰安婦の強制連行の証拠がないにもかかわらず、「強制性」を認めて謝罪するという日本外交の汚点を残した。

河野氏は意図的だった。談話には「強制連行」の文言がなかったにもかかわらず、談話発表後の記者会見で河野氏が「強制連行の事実があったという認識でいいか」と問われ、独断で「結構だ」と明言した。

しかも宮沢首相率いる自民党は直前の7月の衆院選で大敗し、下野が確定していた。

河野氏の談話発表は宮沢内閣総辞職の前日で、「死に体」政権が退陣直前に根拠のない謝罪談話を発表したことは悪質きわまりない。河野談話もまた政治的打算だったことが後の政府の検証で明らかにされた。

説明が長くなったが、慰安婦問題で万犬虚に吠えた宮沢、加藤、河野各氏はいずれも宏池会の会長ないしは幹部だった。

宏池会は今でも「保守本流」と公言しているようだが、とんでもない。宏池会幹部の面々こそ日本外交を貶めてきたのだ。その積年の負の遺産を払拭したのが現宏池会会長の岸田氏だった。

http://www.sankei.com/images/news/170824/prm1708240007-p1.jpg

(おわり)
紅の傭兵
オモニ?
朝日は韓国で闘ってる奥さんを支援しろよ
貴様らの吉田捏造証言報道が全ての現況だろうが、クズ新聞が
NHK その時歴史が動いた 〜所得倍増計画 : 高度経済成長の軌跡〜
http://www.dailymotion.com/video/x2li774

池田勇人の所得倍増計画の立案者である下村治にスポットを当てた、
「その時歴史が動いた」シリーズの名作。43分たっぷりお楽しみ下さい。
おわびの始まりは加藤紘一官房長官ですぐに宮沢首相のおわびとなったわけね。
岸田は絶対に首相にしてはいけない
何を基準に頭がいいと考えてるんだろうね。
>>講演では、もう一つ興味深い発言があった。外相の成果として筆頭に日韓合意を挙げた

成果だと?
韓国に欺されただけじゃねーか。
朝鮮人とは口約束は絶体だめ、文書にしなければ簡単に保護にされるぐらいl
外務大臣にやってたんだからいいかげん学べよ。