カウンセラーの勉強をしはじめたころに「心身一如」という言葉を知りました。心と身体は分けて考えないという東洋医学の考え方で、体と心の症状は別物と考えていた西洋医学でも、物質的だけでなく、ストレス要因も重視されるようになってきていますから、病気の原因は一つだけではないと考えられるようになってきたといっていいでしょう。
 
日本より先に、海外で研究が始まっていた繊維筋痛症が、なぜ今に至るまでまで原因をつきとめられずにいるのか?そのヒントがこのあたりにあるような気がします。物質的な原因だけでなく、様々な要因が絡み合って繊維筋通症という病気を形成しているのだと考えると、たとえば冷え性が改善されたから即完治、とはいかないはずです。
 
確かに一カ所でも改善されたら気分的にも相当違ってくると思うので、よくなるにこしたことはありません。私の場合でいうとうつ傾向が強く、また冷え性もひどかったのですが、これら2つが改善されてもまだ痛みは残っています。
 
繊維筋痛症がとりあげられている記事を読むと、多くの場合患者の性格傾向に注目されています。それが病気の原因でもあり、症状を強化する要因とも考えられているようです。そうするとやはり身体と心、両面からのアプローチをこれからも続けていく必要があるなと感じています。
 
よく指摘される線維筋痛症の人の性格傾向としては、強迫傾向、完全主義、執着性、自己犠牲、攻撃性、几帳面さ、不安傾向、抑うつ傾向、真面目、模範的、頑張り屋さん、自己抑制的、他者の評価を気にすること、周囲の期待に応えようとする過剰適応などがあげられています。
 
ブラック企業に入りやすい方の性格傾向と照らし合わせてみると、こちらは真面目な方だったり、素直な人、性格がお人好しでウソをつけないタイプの人が多いそうです。上の性格傾向と照らし合わせるとなんとなく危ない感じもしてきます。もっとも全部の繊維筋痛症患者がブラックな働き方や職場を選んでいるわけではないですけれど。
 
現在は複雑性の時代といわれています。問題の原因は一つとは限らず、また自分自身もまた知らないうちに原因になっている可能性があるわけです。そういう意味では繊維筋痛症というのは、まさに複雑性の時代を象徴する病気なのかもしれないですね。